ブラジルと人生100年

人生100年時代!

人類史上前例のない時代の到来を主張する情報が増えてきました。

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコットの著書「LIFE SHIFT」と「LIFE SHIFT2」の主張がどの程度あたっているのか大げさなのかはわかりません。

長寿を主張する本の中には、120歳説や150歳説を検討するものもあります。

各国政府も雇用や社会保障の見直しや議論をしているようです。

そんな中、私も長く生きても後悔しないためにどうしたらよいか、長く楽しく生きるにはどうしたらよいか、といったことを日々試行錯誤中です。

さて、考えるのに疲れて音楽配信アプリでいろいろな曲を流しながら横になってまどろんでいたら、ドラムに注目したPlaylistに行き当たりました。

曰く「土着的なものから異次元空間へ。。。想像しながら聴いてください」とのこと。

TOTO、Sade、Rush、Led Zeppelin、Red Hot Chilli Peppers、、、の中にブラジルのヘヴィメタルバンドSepultura(セパルトゥラ)の曲もありました。

土着的なドラム。

うごめくベース。

強い圧力でグイグイザクザク押してくるギター。

生命力を感じるウィスパーとデスボイスとシャウトの混在。

唐突に変わるテンポ。

アルバム「Roots」(1996年)の中の「Breed Apart」という曲です。

Sepulturaの音楽は、ヘヴィメタルに分類されるので間違いなく荒々しいです。

ただし、多くのヘヴィメタルに言えることかもしれませんが、技術的にはしっかりしているようで、ただ暴れたり騒いだりしているのとは違う感覚です。

聴いていて、「考える野性」という言葉が脳裏をよぎりました。

ストリートを含むサッカーやグレイシー柔術の印象のあるブラジル。

野性的な中に知性を感じたのです。

そこで少しブラジルを深堀したくなりました。

Sepulturaは1984年結成、1985年レコードデビュー。

ブラジルで長く続いた軍事政権が大統領選挙で約20年ぶりに民政に移ったのが1985年。

選挙に勝ったのは74歳当時のタンクレード・ネーヴェスさん(Tancredo de Almeida Neves タンクレード・デ・アルメイダ・ネーヴェス、1910-1985)でしたが、当選後就任前に75歳で亡くなりました。

ブラジルはインフレやクーデターや選挙含め戦前戦後に体制が印象としては20年おき程度に何度か大きく変わっているようです。

人生100年で参考になりそうなのは、エリオ・グレイシー(Helio Gracie、1913-2009、95歳没)さんかもしれません。

グレイシー一族と桜庭選手の一連の試合のたびに来日していたのでPRIDEを見ていた方なら姿が思い浮かぶかもしれません。

人生100年時代が言われる前の2009年に95歳で亡くなりましたが、死去する10日前まで柔術の稽古、指導を行っていたそうです。

ならば人生100年を楽しむためにブラジルに行こう!

というのは話が飛びすぎな気がしますし、柔術をやろう!とか身体を鍛えよう!というのも適性次第な気がします。

ただ、内容がなんであれ人(や自分)に稽古、指導をするほどの情熱や技能があったらよりいっそう生きがいを感じやすそうです。

ちなみに、「考える野性」という言葉はどこかで聞いた気がして思い出したのですが、構造主義に分類されるフランスの学者レヴィストロースの「野生の思考」の書名が私の深層心理にあったのでしょうか。

わかりません。

(フランス哲学がカッコイイというような気がして、昔読もうとしましたが難しくて挫折したような気がします。)

さらにちなみに、ブラジルを語るのにヘヴィメタルだけ触れてボサノバとサンバについて書かないのもざわざわします。

ヘヴィメタルよりもボサノバとサンバのほうが健康に長生きしそうな気もします。

しかし、実際のところは調べておらずよくわかりません。

なお、21世紀の今、ブラジルでボサノバを聴く人は少ないようです。

むしろボサノバはブラジルより日本で人気があるようです。

小野リサさんのお父様や小野リサさんが日本での普及に貢献したようです。

ブラジルで生まれたボサノバを聴く人がブラジルに少ないというのは本当なのか?

本当ならなぜなのか?

それは長いであろう人生でいつかわかるかもしれません。


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